2026年のチョコレート業界を取り巻く環境は決して平坦ではない。歴史的なカカオ不足と円安のダブルパンチにより、各ブランドは価格改定を余儀なくされた。しかし、会場を訪れた人々の表情に悲壮感はない。むしろ、「年に一度の贅沢だからこそ、本当に価値のあるものにお金を払いたい」という割り切った姿勢が目立つ。
多くのショコラティエが今年打ち出したのは、単なる値上げではなく、希少価値の高いシングルオリジン(単一原産国)カカオを使用した超高級ラインだ。一粒1,000円を超えるようなクリエイションが、飛ぶように売れていく光景がそこかしこで見られる。