日本の食品産業が誇るカレールーの双璧、ハウス食品とエスビー食品。それぞれが追求する香味設計によっても、玉ねぎの最適な切り方は異なる。
例えば、長年愛されるハウス食品の「バーモントカレー」のように、リンゴとハチミツのまろやかな甘みとどこか懐かしいとろみを楽しみたい場合は、半分を繊維断ちのすりおろし・微細みじん切りにしてベースに溶かし、残りの半分を大きめのくし形切りにしてゴロゴロ感を残す「時間差投入」が抜群にハマる。
対照的に、エスビー食品が得意とするスパイシーで香り高い本格派ルウや、独自のスパイスカレーを仕込むなら、粗みじん切りにして強火で一気に水分を飛ばし、香ばしさを際立たせる切り込みがベストだ。ルーのキャラクターに合わせて包丁使いを変えるだけで、仕上がりの完成度は見違えるように跳ね上がる。