野性と暮らす覚悟はあるか?ウルフドッグの真実と法規制の最前線

野性と暮らす覚悟はあるか?ウルフドッグの真実と法規制の最前線

野性と暮らす覚悟はあるか?ウルフドッグの真実と法規制の最前線の疑問点について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

世界的なドッグビヘイビアリストであるシーザー・ミランは、かつてオオカミやハイブリッド種と人間の関係について「彼らは決して犬ではない。彼らの本能を尊重せず、人間のエゴで犬として扱おうとした瞬間に悲劇が起きる」と強く指摘した。

多くの飼い主がつまずくのは、成熟期を迎える生後2年から3年のタイミングだ。子犬の頃は無邪気で甘えん坊だった個体が、性成熟とともに強烈な群れ意識、縄張り意識、そして獲物追跡本能を露わにし始める。お座りや待てといったコマンドで主従関係を結ぼうとしても、信頼関係のない一方的な命令には一切応じない。恐怖や体罰による服従は、防衛本能による致命的な反撃を招くだけだ。

さらに、毎日の運動要求量は並大抵ではない。1日に10キロから20キロの運動を平然とこなす体力があり、退屈やストレスを感じれば、家財道具を文字通り粉砕する破壊行動や、執念深い脱走の試みへと直結する。彼らと暮らすということは、犬の飼い主になることではなく、孤高の群れのリーダーとして自らの全神経を研ぎ澄まし続けることを意味する。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。