欧米での研究成果を受け、国内の日本心理学会などの年次大会や関連シンポジウムでも、対人感情や親密性の深まりにおける情動調整機能への関心が高まっている。現代の恋愛心理学におけるアプローチでは、単に「可愛い」と捉える認知プロセスにとどまらず、身体的・生理的な興奮状態がどのようなコミュニケーションへ変換されるかが深く考察されている。
長年連れ添ったカップルや、強い絆で結ばれたパートナー間ほど、この二形性表現が自然な形で表出する傾向があるという。衝動的な言葉の裏には、相手に対する絶大な信頼感と、これ以上ないほどの愛情の深さが潜んでいる。自分の感情が揺さぶられる恐怖を克服し、親密さを確認し合うための無意識のシグナルとして機能しているのだ。