ファンの間で根強い支持を集めているのが、風柱・不死川実弥との関係性です。原作漫画本編では回想のみの登場にとどまりますが、公式小説版『鬼滅の刃 風の道しるべ』において、二人の間に交わされた深い精神的交流が克明に描かれています。
実弥が柱へ昇格した当初、彼は親友の粂野匡近を失った悲しみと自責の念から、鬼殺隊当主・産屋敷耀哉に対して激しい言葉をぶつけるなど周囲に強く当たっていました。その柱合会議の場に同席していたカナエは、実弥の荒々しい態度の奥にある「傷つきやすさと不器用な優しさ」を誰よりも早く見抜いていました。
カナエは実弥の負傷を常に案じ、好物のおはぎを差し入れたり、鋭い目つきをからかいながらも温かく見守り続けました。荒くれ者として他者を寄せ付けなかった実弥も、カナエの無私で柔らかな接し方には毒気を抜かれ、顔を赤らめたり口ごもるなど特別な態度を見せていました。男女の恋愛感情を超えた、過酷な宿命を背負う戦友としての深い敬意と信頼がそこには存在していました。