近年の社会情勢を背景に、六花亭でも商品価格の改定が行われてきました。ネット掲示板やSNSでは時折「値上げでサイズが小さくなったのではないか」「昔に比べて味が変わった」といった憶測が飛び交うことがあります。しかし、現場の製造方針と流通データを精査すると、そうした噂が誤解であることがはっきりと分かります。
乳脂肪分、小麦粉、カカオ豆、包装フィルムに至るまで歴史的な原価高騰が続く中、同社が選択したのは「素材の質を落として価格を据え置く」ことではなく、「適正価格へ改定して創業以来の味と品質を断固として守る」道でした。バターサンドに使用されるバターは北海道産生乳100%であり、植物性油脂でかさ増しするような改変は一切行われていません。
同業他社のプレミアムサンド菓子が1個あたり250円〜300円を超える時代において、六花亭のマルセイバターサンドは1個150円台前後の水準を保っています。この驚異的なコストパフォーマンスは、広告宣伝費を最小限に抑え、地元での直営店展開を軸に堅実な経営を続けてきた企業努力の賜物です。根拠のないネットの風評に惑わされることなく、今なお破格の品質が保たれている点こそ認識されるべき事実といえます。