高校サッカー『振り向くな君は美しい』なぜ敗者を称えるのか?誕生秘話と真意

高校サッカー『振り向くな君は美しい』なぜ敗者を称えるのか?誕生秘話と真意

高校サッカー『振り向くな君は美しい』なぜ敗者を称えるのか?誕生秘話と真意の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

「振り向くな君は美しい」が持つもうひとつの偉大な側面が、「高校サッカー 入場行進曲 名曲」としての完成度です。作曲を手掛けた三木たかしは、「津軽海峡・冬景色」や「時の流れに身をまかせ」など昭和歌謡の金字塔を生み出したメロディの巨匠。三木はこの楽曲において、行進曲としての力強いリズムを刻みながらも、哀愁に満ちた旋律美を見事に共存させました。

日本の主要スポーツマーチの多くは長調(メジャーキー)で書かれ、晴れやかさや勝利への前進を鼓舞します。しかし、「振り向くな君は美しい」は短調(マイナーキー)のメロディから幕を開けます。この切ないコード進行が、冬の澄んだ青空や冷たい空気感、そして青春の儚さと奇跡的な合致を見せるのです。

現在、全国の学校現場では吹奏楽用の楽譜(ブラスバンド譜)が定番ライブラリとして広く普及しています。開会式での威風堂々たる入場行進はもちろんのこと、試合終了後にスタンドの応援団や吹奏楽部が演奏する瞬間、スタジアムの音響空間は劇的な感情の昂ぶりに包まれます。トランペットの切ない高音とスネアドラムの律動が重なり合うとき、ピッチで力尽きた選手たちだけでなく、スタンドで見守る保護者や観客の涙腺をも容赦なく崩壊させるのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。