人参は種をまく季節によって外気温の推移が正反対になるため、追肥のアプローチも明確に差別化しなければなりません。季節ごとの生育スピードを無視した画一的な施肥は、典型的な人参栽培失敗例のひとつです。
人参春まき追肥(3月〜4月まき)の特徴と対策
春まきは気温がグングン上昇する時期に育つため、地上部の生育が早く、放っておくと「とう立ち(抽苔)」しやすい環境にあります。追肥の効き目が遅れると葉ばかりが生い茂り(葉ボケ)、肝心の根に栄養がいきわたらなくなります。そのため、春まきでは速効性のある人参化成肥料おすすめ(チッソ・リン酸・カリが同等の「8-8-8」など)を用い、本葉5〜6枚までの早い段階で追肥を完了させることが求められます。
人参秋冬まき追肥(7月〜8月まき)の特徴と対策
一方、秋冬まきは残暑の厳しい時期に発芽させ、秋の深まりとともに気温が下がっていく中でじっくり根を肥大させます。気温低下に伴って土壌微生物の活動や肥料の吸収スピードが落ちるため、追肥が遅れると年内の目標サイズまで太りきりません。9月下旬から10月中旬の温暖な時期までに2回目の追肥と土寄せを確実に終わらせ、寒さが本格化する前にしっかりとした株姿を作ることが甘い人参を収穫する秘訣です。