なぜプロの透明感イラストは違うのか?光と肌を透かす技法を徹底解説

なぜプロの透明感イラストは違うのか?光と肌を透かす技法を徹底解説

なぜプロの透明感イラストは違うのか?光と肌を透かす技法を徹底解説についての真相をお届けします。

ネット上のメイキング講座やSNSのショート動画で最も誤解されがちなのが、「全体をパステルカラーで薄く塗れば透明感が出る」という言説です。作画初心者がこのアドバイスを鵜呑みにすると、ほぼ例外なく「コントラスト不足による眠い絵(メリハリがなく平坦な絵)」に陥ります。

現場検証によって判明した、透明感を阻害する代表的な3大NG要因は以下の通りです。

第1の落とし穴は、彩度を全体的に落としすぎてしまう「灰色化」です。透明感を出そうとしてカラーサークルの左上(白に近い低彩度)ばかりを選び、乗算レイヤーでグレー系の影を重ねると、視覚的には「濁った濁流」のように知覚されます。透明感の正体は低彩度ではなく、「高い明度差」と「部分的な高彩度」のコントラストです。

第2の落とし穴は、線画の主線が強すぎることです。真っ黒で太い線画を描いた上に透明感のある淡い塗りを重ねると、線と塗りが分離してガラスのような透過感が損なわれます。プロは必ず線画の色を部位ごとに馴染ませる「色トレス(線画抽出後にクリッピングして肌や髪に近い色で馴染ませる処理)」を徹底しています。

第3の落とし穴は、光の方向(主光源)が曖昧なまま細部を塗り込んでしまうことです。どこから光が当たり、どこへ抜けているのかという光路が設計されていないと、どれだけ美しいハイライトを散りばめても散漫な印象となり、透明な物質としての説得力を持ち得ません。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。