宮崎の牡蠣を巡る情報の中で、最も多い誤解が「時期(シーズン)」に関する認識のズレです。一般に「冬=牡蠣」と思い込み、5月や6月に宮崎を訪れて牡蠣小屋が閉まっていることに落胆する旅行者が少なくありません。前述の通り、宮崎には「冬の真牡蠣」と「春夏の岩牡蠣」という2つの全く異なるピークが存在します。
春から初夏にかけて宮崎を訪れるなら、狙うべきは牡蠣小屋ではなく、延岡や日向細島の海鮮料理店、または宮崎市内の専門オイスターバーです。逆に真冬に岩牡蠣を求めても提供されていないため、カレンダーと産地の特性を正しく把握することが不可欠です。
また、近年ふるさと納税で話題の「宮崎県産 牡蠣 ふるさと納税」についても触れておかなければなりません。延岡市や門川町、日向市の返礼品として提供される殻付き牡蠣や急速冷凍牡蠣はリピーターが続出する人気品ですが、配送時期は旬の時期に厳格に限定されています。「寄附した翌週に届く」わけではなく、最も身入りが良い漁期を見極めて順次発送される仕組みです。現地のリアルな味を家庭で再現したい場合は、発送時期のスケジュールをあらかじめ織り込んで申し込む必要があります。