大阪の厄除け寺院・神社ランキングでも常に最上位に名を連ねるあびこ観音(大聖観音寺)ですが、その信仰の根底には1400年以上にわたる重厚な歴史と数々の奇跡的逸話が存在します。
寺伝によると、創建は推古天皇の時代より前の欽明天皇7年(546年)、百済から渡来した聖僧・観照が観音像を祀ったのが始まりとされています。その後、聖徳太子が伽藍を整備したことで知られる、わが国で一番古い観音霊場です。
あびこ観音の厄除けが「最強」と評される最大の要因は、国家の最高権力者たちが絶体絶命の危機を脱した歴史的記録にあります。
- 聖武天皇の厄年重病平癒:奈良時代、聖武天皇が厄年に重い病に倒れた際、当寺の観音菩薩へ祈祷を命じたところ、忽ち病が完治。この功績により勅願寺に指定されました。
- 徳川家康の命拾い(大坂夏の陣):1615年の大坂夏の陣において、真田幸村(信繁)の猛追を受けた徳川家康が境内へ逃げ込み、本尊の加護によって難を逃れたと伝わります。
個人の厄難消除にとどまらず、天下人の命運すら変えたとされるこれらの実話が、長きにわたり庶民の篤い信仰を支える不動の根拠となっています。