インターネット上の掲示板やSNSでは、過去の閉鎖処分や一部力士のトラブル報道を巡り、時に「木瀬部屋は規律が緩いのではないか」「親方の指導が行き届いていないのでは」といった心ない書き込みや誤解が見受けられます。しかし、現場の生の声と客観的実態を照らし合わせると、真実は全く異なります。
第一に、木瀬部屋の稽古量は角界屈指のハードさで知られています。関取衆が互いに切磋琢磨する稽古場は緊張感に満ちており、申し合い稽古の激しさは他部屋からも出稽古に訪れる力士たちが息を呑むほどです。自由放任と「長所伸長型」は同義ではありません。基本の四股・鉄砲・すり足といった土台を徹底的に叩き込んだ上で、土俵上での発想を力士に委ねているのが木瀬親方のスタイルです。
第二に、ネット上で噂されがちな「学閥偏重」という見方も事実無根です。木瀬親方自身は日大出身ですが、幕内最高優勝を果たした徳勝龍は近畿大学出身であり、宇良は関西学院大学出身、さらには中卒・高卒の叩き上げ力士も多数所属しています。出身校や入門ルートに関係なく、土俵で汗を流す者には全員平等にチャンスを与え、公平に評価する姿勢が弟子たちからの絶大な人望に繋がっています。