「通販で購入した帽子が届いたが、どうしてもサイズがしっくりこない」という場合でも、即座に諦めて返品する必要はありません。老舗帽子専門店である時谷堂百貨などが推奨するように、適切なメンテナンスとアイテムの併用によって、1cm〜2cm程度の誤差は自宅でリカバリーが可能です。
帽子がゆるい時の調整方法:サイズ調整テープの驚異的な効果
サイズが大きく、風で飛ばされたり目深になりすぎたりする場合は、帽子サイズ調整テープの導入が最もスマートな解決策です。幅15mm〜20mm程度のスポンジ状の粘着テープで、帽子の内側にある「スベリ(ビン革)」をペロリとめくり、その裏側のクラウン側に貼り付けます。
直接頭皮に触れるスベリの表側に貼るのではなく、裏側に隠すように装着するため、外観からは一切わかりません。一周ぐるりと貼れば約1cm〜1.5cmのサイズダウン、前頭部や後頭部のみに部分貼りすれば0.5cm前後の微調整が効きます。ハチが張っている人は「前後にのみテープを貼る」ことで、横幅を圧迫せずに前後の隙間だけを埋めるというプロレベルのフィッティングが可能です。
帽子がきつい時の対処法:素材別・無理のないストレッチ術
逆に帽子が小さく締め付け感がある場合、無理に引っ張ると縫製が裂けてクラウンが型崩れを起こします。安全に拡張するための対処法は以下の通りです。
- キャップ・布製ハットの場合:スライドアジャスターを限界まで緩めるのはもちろん、スベリの内側に入っている補強ステッチがタイトな原因であれば、専用のハットストレッチャー(木製の拡張器具)をセットし、スチームアイロンの蒸気を当てながら一晩かけてゆっくりとミリ単位で伸ばします。
- ニット帽の場合:ぬるま湯にヘアトリートメント(シリコン成分含有のもの)を少量溶かして浸け置きし、タオルドライ後にざるや小型のクッションに被せて陰干しすることで、縮んだ編み目を自然にリラックスさせることができます。