定年退職を迎えた後、再就職先が見つからず収入が激減する人がいる一方で、資格1枚で悠々自適に働き続けるシニア層がいます。身体的な負担が少なく、年齢不問で採用される資格を見ていきましょう。
6. 危険物取扱者 乙種4類(乙4)
ガソリンや灯油、重油といった引火性液体を扱うための超定番資格です。試験難易度は決して高くないものの、危険物取扱者乙4の求人実態を調査すると、セルフガソリンスタンドの夜間監視員やビル管理会社の求人が溢れています。特にシニア層にとって、室内での給油許可ボタン操作や安全確認業務は体力的な負担が少なく、年金にプラスして月15万〜20万円を無理なく稼ぐ手段として根強い支持を集めています。
7. 二級ボイラー技士
工場や大型商業施設、病院、ホテルなどの熱源設備を管理する国家資格です。小型ボイラーの自動化が進んだとはいえ、法的な保安管理義務は依然として残ります。ビルメンテナンス業界において「ビルメン4点セット」の一角として知られ、シニア枠の採用意欲が極めて高い資格の代表格です。
8. 消防設備士(甲種・乙種)
消火器や火災報知器、スプリンクラーなど、消防用設備の設置工事や定期点検を行う専門資格です。消防法により、一定規模以上の建造物は半年に一度の機器点検と年一回の総合点検が完全義務化されています。ビルが建ち並ぶ限り点検業務が半永久的に発生するため、定年退職後の受け皿として引く手あまたの状態が続いています。
9. マンション管理士
分譲マンションの管理組合を支援し、建物の修繕計画や規約改正、住民トラブルへの助言を行うコンサルタント資格です。日本全国で高経年マンションの急増と住民の高齢化が深刻な社会問題となる中、管理組合の顧問として契約を結ぶシニアの有資格者が増えています。自らの社会人経験を活かせる点も強みです。
10. 運行管理者
運送会社やバス・タクシー会社において、ドライバーの乗務割作成や点呼、過労防止のための指導監督を行う国家資格です。トラックやバスの事業所には車両数に応じた必置義務が課されています。「物流の2024年問題」以降、ドライバーの労働時間管理が一段と厳格化されたため、現場を管理できる運行管理者の椅子は常に空きが生じており、定年後の再雇用先として極めて優秀です。