2021年に公開された完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では、旧シリーズの「惣流」とは異なる運命を背負った「式波・アスカ・ラングレー」の結末が描かれ、大きな話題を呼びました。特にファンの間で激論が交わされたのが、相田ケンスケ(ケンケン)との関係性です。
エヴァの呪縛によって身体が14歳のまま成長を止めたアスカにとって、第3村で自立した大人として生きるケンスケは、唯一ありのままの自分を受け入れてくれる絶対的な居場所(セーフハウス)となっていました。宮村はこの関係について、単なる恋愛関係を超えた「孤独を包み込んでくれる精神的な保護者であり、深い絆で結ばれたパートナー」として解釈し、慈愛と切なさを込めて演じ切ったと明かしています。
シンジからの「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」という別れを受け入れ、大人の姿となって日常へと帰還したアスカ。宮村自身も「25年かけてようやくアスカを幸せにしてあげられた」「役から卒業できた安堵感があった」と語っており、長年アスカの痛みを一身に背負い続けた彼女だからこそ辿り着けた、感動のフィナーレでした。