アートとしての認知が進む一方で、日本における社会規範との摩擦は依然として存在する。温泉や海水浴場、フィットネスクラブでの入場制限は根強く、就職活動や昇進において不利に働くリスクもゼロではない。カルチャーとしての盛り上がりと、現実社会のルールの間には依然としてギャップが存在する。
こうした状況のなか、業界の健全化と社会的な理解促進を目指して活動しているのが一般社団法人日本タトゥー協会だ。衛生管理の徹底や彫師の技術向上はもちろん、タトゥーを持つ人々が公の場でのマナーを守るための啓発活動を続けている。
権利だけを主張するのではなく、周囲への配慮を怠らない。このバランス感覚こそが、日本でタトゥーカルチャーが真の意味で定着するために必要なプロセスと言える。個人の自由を楽しみつつも、社会との調和を意識する姿勢が、現代の洗練されたメンズに求められている。