「知る」の尊敬語で恥をかく?ご存じとお知りになるの使い分け

「知る」の尊敬語で恥をかく?ご存じとお知りになるの使い分け

「知る」の尊敬語で恥をかく?ご存じとお知りになるの使い分けについての真相をご紹介します。

言葉は時代とともに呼吸し、人々の意識とともに変化していく。NHK放送文化研究所が定期的に実施している世論調査やことばの調査でも、敬語の使われ方や受け取られ方のグラデーションが克明に記録されている。

調査によれば、過剰に飾られた長大な敬語表現よりも、簡潔で耳馴染みの良い標準的な表現を好む傾向が年々強まっているという。「お知りになられていらっしゃいますでしょうか」といった過度な敬語(二重敬語・三重敬語)は、丁寧さよりも回りくどさや不誠実さを感じさせることが多い。メディアの現場でも、視聴者へ明快かつ敬意を損なわずに情報を伝えるため、「ご存じですか」「お聞き及びでしょうか」といった洗練された言い回しが選ばれている。

言葉の正しさは辞書の中だけに存在するのではない。受け手がどう感じるかという時代感覚を捉えることも、優れたコミュニケーターの必須条件だ。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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