北九州市小倉北区・小倉南区の交通の要衝であるJR城野駅界隈に足を運ぶと、かつてエンジン音や指導員の声が響いていた教習コースの面影は完全に姿を消しています。城野自動車学校が存在していた敷地および隣接する旧陸上自衛隊城野分屯地跡地は、総面積約18.9ヘクタールに及ぶ「城野駅北土地区画整理事業」の対象エリアとして抜本的な整備が行われました。
この再開発によって誕生したのが、ゼロカーボン先進街区として全国的にも注目を集めた「ボン・ジョーノ(BON JONO)」です。電柱が地中化された美しい街並みの中には、高層マンションや戸建て住宅街が広がり、医療・福祉施設、商業施設、緑豊かな公園がシームレスに配置されています。
「かつてクランクやS字コースを走った場所が、今では子育て世代が集うクリーンな住宅街になっている」という地元住民の証言通り、過去の記憶を知る人にとっては驚くほどの近代都市への転換を遂げています。交通結節点としての利便性を活かし、歩行者中心の安全な街区設計がなされている点も大きな特徴です。