ネット上のコミュニティや園芸相談で最も多く見られる悩みが「種から根が出ない」という現象です。この原因の約8割は、栽培開始時期の温度不足または冷蔵保存による胚の壊死に起因しています。
熱帯・亜熱帯地域原産のアボカドが発芽するためには、平均気温20℃〜25℃の環境が必須条件となります。4月中旬から7月上旬、あるいは初秋の暖かい時期にスタートした場合、アボカドの種の発芽日数は約3〜6週間(20〜45日)が目安です。一方、15℃を下回る秋・冬の室内に放置すると、種は休眠状態に陥るか、水を吸いすぎて低温腐敗を起こします。
また、スーパーの陳列前や家庭の冷蔵庫で長期間5℃以下の環境に置かれたアボカドは、種の内部にある成長点が低温障害を起こして死滅している可能性が高くなります。観葉植物として確実に育てたい場合は、冷蔵されていない新鮮なアボカドを選び、室温が安定して20℃を超える春先から初夏にかけて水耕栽培をスタートするのが鉄則です。