日中、多くの人が仕事や買い物で家を空ける。その数時間の隙を狙うかのように激震や落雷による火災が襲ったとき、室内に残された猫たちはどうなるだろうか。臆病な性質を持つ猫は、激しい揺れやサイレンの音にパニックを起こし、家具の隙間や押し入れの奥深くへと姿を消してしまうことが多い。
2020年代半ばを過ぎた現在、在宅ワークと出社を組み合わせたハイブリッド勤務が定着した一方で、「仕事で外出している数時間の無防備さ」に対する飼い主の不安はむしろ高まっている。家屋の損壊や火災が発生した際、救助隊や地域の自警団が真っ先に確認するのは住人の安否だが、そこに「ペットが取り残されているかどうか」の情報が外から判別できなければ、捜索の網から漏れてしまう危険性が極めて高いのが実情だ。