都心部の特定エリアでヘリコプターが何度も同じ場所を円を描くように旋回しているとき、その上空では明確な任務が遂行されています。最も多い要因がキー局や新聞各社による報道ヘリコプターの緊急取材です。火災事故、重大事件の発生現場、高速道路の多重衝突事故、あるいは大規模なデモ活動や要人の動向を上空から中継・撮影するため、現場の上空約300〜600メートル付近でホバリングや旋回を繰り返します。
次に頻度が高いのが、警視庁航空隊(江東区の東京ヘリポートを基地とする精鋭部隊)によるパトロールや捜査活動です。逃走車両の追跡、行方不明者の捜索、要人警護(SP任務)など、事件・事故の現場検証を兼ねて長時間にわたり旋回監視を行います。特にマラソン大会や国際会議などの大規模イベント開催時は、テロ警戒の一環として綿密な監視フライトが実施されます。
これらに加え、国土地理院やゼネコン、不動産ディベロッパーからの依頼による航空写真撮影や3次元レーザー測量フライトも定期的に行われています。高解像度データを取得するためには同一ルートを規則正しく往復・旋回する必要があり、平日の日中によく見られる光景です。