インターネット上の掲示板などでは「アパレル=全員が低賃金のブラック業界」と一括りにされがちですが、これには重大な誤解が含まれています。
第一の誤解は、「店舗スタッフの給与水準」と「アパレル本部の給与水準」を混同している点です。企画、マーケティング、経営企画、海外展開といった上流工程を担う本部正社員の給与は、一般的な消費財メーカーと遜色ない水準にあります。
第二の誤解は、外資系ラグジュアリーブランドの報酬構造です。LVMH(ルイ・ヴィトン モエ ヘネシー)、ケリング(グッチ、サンローラン等)、リシュモン(カルティエ等)といったメガコングロマリットでは、販売職(クライアントアドバイザー)であっても基本給に加えて手厚いセールスコミッション(歩合給)が支給されます。一握りのトップセールスは20代後半で年収800万円、30代の旗艦店マネージャーであれば年収1,200万円を超えるケースが日常的に存在します。