浴室の換気扇を長期間掃除せずに放置していると、どのような事態が起こるのでしょうか。真っ先に知っておくべきリスクは、「目に見えないカビ胞子の浴室全域へのばらまき」です。
換気扇は浴室内の湿気を吸い出すと同時に、空気中のチリやホコリ、石鹸カスを吸着します。湿度が極めて高い空間において、これらの汚れは黒カビにとって最高のエサとなります。換気扇内部に黒カビが根を張ると、排気効率が落ちるだけでなく、ファンが回転する遠心力や気流の乱れによって、微細なカビの胞子が浴室の壁・床・天井へと拡散してしまいます。「お風呂掃除をいくら頑張ってもすぐにピンクぬめりや黒カビが発生する」という場合、元凶は換気扇内部にあるケースがほとんどです。
さらに、換気能力が低下することで浴室全体の湿度が下がりにくくなり、家屋の木部を傷める原因にもなります。また、空気中に舞い散ったカビ胞子を吸い込み続けることは、アレルギー性鼻炎や気管支喘息といった健康被害の引き金にもなりかねません。定期的なメンテナンスは、住まいと家族の健康を守るための必須作業です。