ベジータの母が語られる際、必ず比較対象となるのが孫悟空(カカロット)の実母であるギネの存在です。漫画『DRAGON BALL - 放たれた運命の子供』や映画『ドラゴンボール超 ブロリー』で公式に登場したギネは、温厚な性格でバーダックと深い絆で結ばれていました。
しかし、鳥山明先生はこのバーダックとギネの関係について「サイヤ人としては極めて稀な、恋愛感情や夫婦の情で結ばれた特殊なケース」と明言しています。戦闘員として適性の低かったギネをバーダックが救ったことから絆が生まれ、種族本来の冷徹さとは異なる人間味のある関係が築かれました。
一方でベジータ王家は、サイヤ人のエリート層の頂点に君臨する血統です。強さと冷酷さを誇りとする環境下において、王家ほど種族本来の厳格な血統主義が貫かれていたことは想像に難くありません。バーダック夫妻のような情緒的な絆が存在しなかったことこそ、ベジータ家と悟空家の最大の違いです。