B級ランク戦を勝ち抜いた後に始まった「遠征選抜試験」において、ヒュースは隊シャッフルにより「若村11番隊(若村麓郎、半崎義人、笹森日佐人、細井真織)」に配属されました。
閉鎖環境試験において、ヒュースは玄界の文字(日本語の漢字)が読めないという決定的な言語ハンデを抱えていました。点数加算の要となる筆記課題や論文作成では大きなディスアドバンテージを背負うことになりますが、それを補って余りある貢献を見せたのが、戦闘シミュレーション試験における圧倒的な戦術指導です。
隊長である若村麓郎は、真面目すぎるがゆえに判断の遅れや優柔不断さに苛まれる傾向がありました。これに対しヒュースは、感情論を一切排除し、軍事教官のごとく論理的で冷徹なアドバイスを提示します。
「戦場において迷いは死を意味する」「決断が遅い指揮官は部隊を全滅させる」という、本物の実戦を生き抜いてきたネイバーならではの勝負論は、若村自身の成長を促す起爆剤となりました。異文化の壁や言語の制約がありながらも、実力主義の現場で確固たる存在感を示し、若村隊の戦術レベルを底上げしていく過程は、読者の間でも高い評価を集めています。