いまや築地のカウンターに座る客の半数以上が外国人観光客という店も珍しくない。しかし、かつてのような「言語の壁」による困惑は姿を消した。多くの店舗が多言語対応のタッチパネルやキャッシュレス決済、さらにはオンライン予約システムを導入したことで、旅行者にとっても格段にアクセスしやすくなっている。
スマートフォンの画面を見せながら「この限定のウニとトロの丼が食べたい」「今日の板前おすすめのおまかせ(Omakase)コースをお願いしたい」とスムーズに注文する姿は日常茶飯事だ。デジタル化が進んだことで、言葉の壁を越えた純粋な味覚の対話がカウンター越しに繰り広げられている。