晩年の水木氏が提唱し、今なお多くの人々の人生訓となっているのが「幸福の七カ条」です。この指針には、水木流の生きる知恵と長寿の秘訣が見事に凝縮されています。
その中でも第1条「成功や栄誉や勝ち負けを目的にしてはいけない」、第2条「しないではいられないことをし続けなさい」、そして第6条「怠け者になりなさい」という教えは、無理な競争から身を引いて心身の健全さを守るための実践哲学です。
水木氏が実践した独自の健康法は、極めてシンプルでした。
- 空腹を感じたら好きなものを腹いっぱい食べる(特に肉や甘いものが大好物)
- 嫌な人間関係からは全力で距離を置く
- 夜になったら未練を残さず10時間ぐっすり眠る
- 散歩を日課にし、自然の風景や妖怪の気配を感じる
健康食品や過度なフィットネスに頼ることなく、本能の欲求に素直に従い、ストレスを翌日に持ち越さない生活リズムを構築したことこそが、90歳を超えても艶のある肌と旺盛な食欲を維持できた最大の要因でした。