SNSやネット掲示板で「パワパフの4人目って誰だっけ?」という話題が持ち上がると、必ずと言っていいほど意見の食い違いが発生します。ある人は「紫の巨大な失敗作の子」を挙げ、ある人は「水色の髪をした褐色のティーンエイジャー」を主張します。結論から言えば、公式の歴史上、4人目と呼ばれるキャラクターには全く異なる2つの存在がいます。
旧作クラシック版の悲劇の妹「バニー(Bunny)」
1990年代から2000年代にかけて放送されたオリジナルシリーズのシーズン2・第11話『パパはだれ?/パワパフの新しい妹(Twisted Sister)』に登場するのが、バニー(Bunny)です。日々のパトロールや宿題に追われて疲弊した3人が、「自分たちの代わりになる妹を作ろう」と画策。博士の研究室に忍び込み、砂糖の代わりに人工甘味料、スパイスの代わりに小枝、素敵なものの代わりにボロ布などを入れ、ケミカルXを加えて生み出しました。
紫色の服を着たバニーは、体が大きく猫背で、知能が未発達な少女でした。最初は善悪の区別がつかず、警察官を刑務所に入れ、本物の犯罪者を街へ解き放ってしまうなどのパニックを引き起こします。しかし、犯罪者たちに叩きのめされる姉たちを目撃した瞬間、自らの怪力で悪党を一掃。最後は不安定な配合に耐えきれず、大爆発を起こして粒子となって消滅するという、アニメ史に残る切なく衝撃的な結末を迎えました。旧作ファンにとって「紫の4人目」といえば、このバニーを指すケースが圧倒的です。
2016年リブート版で公式設定された長女「ブリス(Bliss)」
一方、2016年に制作されたリブート版の特別エピソード『パワー・オブ・フォー(The Power of Four)』でセンセーショナルに発表されたのが、ブリス(Bliss/本名:ブリスティナ・フランチェスカ・フランシア・マリアン・ユートニウム)です。日本でも2018年に吹替版(声優:潘めぐみ)が放送され、大きな話題を呼びました。
ブリスは褐色の肌、鮮やかな水色のロングヘア、パープルの瞳とドレスを纏ったティーンエイジャーの体躯を持つ少女です。ガールズが生まれる10年前に、ユートニウム博士が「完璧な少女」を作ろうとして「ケミカルW」を混入して誕生した、いわばガールズたちの血のつながらない姉にあたる存在です。感情が高ぶると強大すぎるパワーを制御できなくなり爆発を起こしてしまうため、自ら無人島へ逃亡し隠遁生活を送っていました。現在、グローバル公式グッズや公式ラインナップで「4人目の正式メンバー」としてカウントされているのは、このブリスです。