すべての歯車が狂い始めたのは、あの大規模な反社会的勢力への闇営業問題の発覚だった。最初の対応の誤り、保身のための虚偽説明、そして吉本興業の幹部との泥沼の攻防。宮迫博之が独自に会見を強行した瞬間、巨大事務所との関係は修復不可能なレベルまで破綻した。
「吉本に戻ってコンビを再建したい」と願った蛍原徹に対し、宮迫は自らの判断でYouTubeという新天地へいち早く打って出た。このスピード感の差こそが、相方への決定的な違和感となった。事務所との契約解除という厳しい現実と、組織の中で義理を果たそうとした蛍原の頑なさ。ふたりの正義が真っ向から衝突した結果、半世紀近く続いた絆はあっけなく瓦解したのだ。