「効果がないだけなら、単なる水の摂取だから害はないだろう」と考えるのは早計だ。粗悪な水素水生成器やスティック型の製品の中には、金属材料の腐食や品質管理不足により、意図しない不純物や有害金属が水中に溶け出す健康被害のリスクが指摘されている。
さらに深刻なのは、重大な持病を抱える患者が「水素水で治る」という誤った宣伝を信じ込み、適切な医療機関での受診や投薬を中断してしまう二次被害だ。見せかけの効能を信じた結果、病状を悪化させるという不幸な事態は絶対に避けなければならない。エビデンスのない製品への過信は、経済的損失にとどまらず身体的なリスクすらもたらすのである。