一見すると現代の社会問題を切り取ったドキュメンタリーのように見えながら、ストーリーが進行するにつれて重厚なSFスリラーとしての牙を剥く。作中に散りばめられた微細な伏線は見事というほかない。空港の監視カメラが捉える不自然なタイムスタンプ、尋問対象者が口にする暗号めいた言葉、そして背景に映り込むデジタル時計の歪み。これらはすべて、物語の後半で明かされる巨大なシステムエラーの予兆であった。
中盤で明かされる謎のコードを解読すると、それまでの尋問内容がすべてAIによるシミュレーションであったことが発覚する展開は圧巻だ。伏線が見事に回収されるカタルシスと同時に、自分たちが信じていた「現実」が揺らぐ恐怖。圧倒的な映像美と緻密に構成されたプロットが完璧に噛み合い、ラストシーンまで一瞬たりとも目が離せない極上のサスペンス体験を約束してくれる。 (出典: terminal 3(Yahoo!ニュース))
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