ラフロイグの評価は一風変わった個性だけに留まらない。歴史上、スコッチウイスキーとして初めて英国王室御用達(ロイヤルワラント)の栄誉を授かった実績を持つ。特に熱烈なファンとして知られるのが、英国のチャールズ3世国王だ。皇太子時代から自ら足を運び、特別な樽を選定するほどの愛好家として知られている。
この卓越した品質の基盤を築いたのが、伝説的当主であるイアン・ハンターだ。20世紀前半、彼は伝統的な製法を守り抜きつつ、小ぶりのポットスチル(蒸留器)を導入して濃密な原酒の抽出に成功した。歴史あるラフロイグ蒸留所が誇る伝統の職人技と、王室をも唸らせる気品は、今もボトル一瓶一瓶に力強く受け継がれている。