エリカ・コイケとの騒動から約2年、ケイジが5度目の伴侶として選んだのが、31歳年下の日本人女性・芝田璃子(シバタ・リコ)でした。2021年2月16日、ラスベガスの名門ホテル「ウィン・ラスベガス」で執り行われた挙式は、世界中のメディアでトップニュースとして報じられました。
過酷な生い立ちと女優としての歩み
芝田璃子は1993年1月10日生まれ、京都・滋賀エリアの出身です。彼女の出自については、過去に日本のドキュメンタリー番組『親子の絆の相談員』(テレビ東京系)に出演した際の告白から広く知られることとなりました。
彼女が幼少期の頃、母親が家庭を離れたことをきっかけに経済的困窮に陥り、父親の苦渋の決断により約10年間を児童養護施設で過ごしました。「年に1〜2回しか父親に会えなかった」という過酷な環境を経験しながらも、彼女は自身の力で道を切り拓くべく芸能界を目指し、京都の芸能事務所に所属。エキストラや端役を地道にこなしながら女優としての研鑽を積んでいました。
運命の出会いとコロナ禍の「FaceTimeプロポーズ」
2人の出会いは2019年後半、園子温監督がメガホンを取り、オール日本ロケを敢行したハリウッド映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』の撮影現場でした。滋賀や三重で行われたロケに芝田が端役として参加した際、ケイジと運命的な対面を果たします。
交際がスタートした直後、世界は新型コロナウイルスのパンデミックに見舞われました。芝田は日本へ帰国し、ケイジは米ネバダ州に留まることを余儀なくされ、約6ヶ月間もの完全な遠距離生活が続きました。しかし、この物理的な断絶が2人の絆を決定的なものにしました。
ケイジは自身のラジオインタビューで、プロポーズの瞬間をこう明かしています。
「彼女は日本、私はメイン州にいて、半年も直接会えなかった。ある日、ビデオ通話(FaceTime)で話している最中に『どうしても君と結婚したい』と気づき、その場でプロポーズしたんだ」
彼女の好きな色が黒であることを知っていたケイジは、特注のブラックダイヤモンドをあしらった婚約指輪を制作し、国際宅配便(FedEx)で日本へ送付。遠距離とスクリーンの壁を越えて婚約が成立しました。挙式の日取りに選ばれた「2月16日」は、ケイジの敬愛する亡き父オーガスト・コッポラの誕生日であり、芝田は京都の手縫いによる黒の婚礼引き振袖を身にまとい、伝統的な日本の美意識を重んじた誓いを立てました。