ピル中止によるむくみ解消の真相に加えて、体重減少を後押しするもう一つの大きな要因が食欲中枢のコントロールです。低用量ピルに含まれる黄体ホルモン(プロゲスチン)の種類によっては、脳内の満腹中枢を鈍らせたり、インスリン抵抗性にわずかな変動を与えたりして、間食や炭水化物の摂取量を無意識に増加させる作用が確認されています。
ピル中断後のホルモンバランスと食欲の推移を観察すると、外部ホルモンによる擬似的な妊娠状態が解除されることで、食欲亢進のトリガーが外れるケースが珍しくありません。「服用中は無性に甘いものやジャンクフードを食べたくなっていたが、やめた途端に執着が消えた」という体験談は、まさにプロゲスチンによる食欲刺激から解放された証拠です。
また、普段のピル休薬期間の体重減少メカニズムを振り返ると理解が深まります。28日周期のうち偽薬(プラセボ)を飲む7日間の休薬期間中、一時的に体が軽くなり体重が数百グラム落ちる経験をした人は多いはずです。服用を完全にやめる行為は、この休薬期間の状態が恒久的に続くことを意味するため、低用量ピル中止後の体重変化として継続的な体重の安定や微減につながります。