Web上の解説記事や動画では「誰でも簡単に真っ直ぐ折れる」と強調されがちですが、実作業においては見落とされやすい重大な盲点が複数存在します。
代表的な誤解が「溝は表側だけに入れれば良い」という認識です。板厚2mm程度までなら片面の溝彫りで問題ありませんが、板厚3mm以上の材料をカッターで折る場合は、裏面にも同一線上のガイドラインを引き、両面からそれぞれ板厚の1/4程度ずつ削り込む必要があります。両側から応力の誘導路を作ることで、破断面の蛇行や中間部での斜め割れを物理的に阻止できます。
もう一つの落とし穴は、作業台の端の「角の丸み」です。机の天板エッジがアール(丸み)を描いていると、支点が曖昧になり、板が曲がりながら割れて断面が激しく波打ちます。折り割り作業を行う際は、必ず金属製のアングル材を敷くか、エッジが直角に立った作業台を使用してください。