第2章『反撃編』から登場したAI研究の大学院生・二階堂忍(横浜流星)は、最愛の妻を奪われた手塚翔太(田中圭)の最大のバディでありながら、最終盤で物語最大の攪乱分子となりました。黒島と恋仲になった二階堂は、AIの導き出した「黒島=真犯人確率89%」という残酷なファクトと、彼女への思慕との間で激しい葛藤に苛まれます。
最終回直前、二階堂が翔太に背後からチョークスリーパーを仕掛け昏睡させた場面は、視聴者を騒然とさせました。「どーやん(二階堂)も共犯だったのか」という絶望がネットを覆いましたが、その真相は極めて悲痛なものでした。二階堂は黒島を愛するがゆえに、彼女を翔太による復讐の私刑から守り、同時にこれ以上の殺人を犯させずに合法的に自首させようとしていたのです。
ホテルの宴会場で拘束された翔太、黒島、二階堂。黒島は自らの異常性を淡々と告白し、翔太に自らを殺害するよう挑発します。しかし翔太は復讐の連鎖を拒絶。屋上へと逃走し自ら命を絶とうとする黒島を、二階堂と翔太の二人が身を挺して制圧し、黒島は警察に逮捕されることとなりました。
だが、物語はカタルシスだけで幕を閉じません。エピローグにおいて、車椅子に乗せられた元住民・赤池幸子(大方斐紗子)の前に、無人の車椅子が無気味に転がり込んできます。そこには、第1話の惨劇の幕開けを告げたあの文字――「あなたの番です」と書かれた紙が貼り付けられていました。黒幕が捕縛されてもなお、人間の悪意の連鎖は終わらないことを暗示する戦慄の幕引きでした。