香川・大阪超えの市とは?市町村面積ランキング最新版と格差の真相

香川・大阪超えの市とは?市町村面積ランキング最新版と格差の真相

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広大な自治体が存在する一方で、極限まで面積が絞り込まれた極小自治体の世界もまた、極めて興味深い現実を見せています。市町村面積ワーストランキング現在のトップ、すなわち日本一狭い自治体は富山県舟橋村です。

舟橋村の総面積はわずか3.47平方キロメートル。日本一の高山市(2,177.61平方キロメートル)と比較すると、実に約627倍の格差が存在します。車を走らせれば数分で村を通り抜けてしまうほどの極小自治体ですが、この舟橋村の実態は「衰退」とは対極にあります。

富山市中心部まで電車で15分という抜群の立地を武器に、徹底した子育て支援施策と宅地開発を展開。平成の大合併の波を頑なに拒否して単独村制を維持し、全国屈指の「若年人口比率の高さ」と人口増加を記録して全国の地方自治関係者を驚嘆させました。行政コストを極小の面積内に集中投下できる強みを最大限に活かした成功モデルといえます。

一方、全国の「市」の中で最も面積が狭いのが、埼玉県蕨(わらび)市です。

蕨市の面積はわずか5.11平方キロメートル。高山市との比較では約426倍の差があります。江戸時代の旧中山道の宿場町をルーツとする蕨市は、明治以降も周囲の町と合併することなく市制を施行しました。JR京浜東北線が走り都心へのアクセスが極めて良好なため、人口密度は1平方キロメートルあたり1万5,000人を超え、全国の市町村の中で日本一過密な都市として君臨しています。

面積が広大だからといって豊かなわけではなく、極小だからといって過疎化するわけでもないという事実は、地方自治の奥深さを如実に物語っています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。