マリオシリーズの中心を担う主要キャラクター群は、単なるゲームの「駒」ではなく、緻密に練られたバックボーンを持っています。任天堂の公式発表資料やクリエイターのインタビューによって明かされた、彼らのパーソナリティと驚くべき基本設定を整理します。
主人公のマリオは、赤い帽子とオーバーオール、立派な口髭がトレードマークのアクションヒーローです。スポーツ万能で陽気な性格ですが、生みの親である宮本茂氏が過去のメディア取材で明かしたところによると、公式の年齢設定は24〜25歳前後。大人の風格を漂わせるヒゲの風貌からは意外にも若く、青年期のエネルギーに満ちたキャラクターです。また、職業は冒険家や配管工として知られますが、過去には大工や医師、審判員など複数のキャリアを経験しています。
双子の弟であるルイージは、緑のコスチュームとマリオより少し高い身長、細身の体躯が特徴です。性格は兄とは対照的で、極度の怖がりかつ慎重派。しかし、『ルイージマンション』シリーズで幾度となく主役を務め、オバケに怯えながらも兄を救い出す健気な姿は、世界中のプレイヤーから絶大な共感を獲得しています。かつては単なる「2Pカラー」に過ぎなかった彼が、独自のコンプレックスを乗り越えて不動の地位を築いた過程は、任天堂のキャラクター造形の白眉といえます。
キノコ王国の君主であるピーチ姫は、ピンクのドレスとブロンドヘアが象徴的なヒロインです。度重なるクッパの誘拐に遭う「捕らわれの姫」の代表格でしたが、近年は『プリンセスピーチ Showtime!』などの単独主演作を通じて、剣士やカンフーの達人など多彩に変身し、自ら道を切り拓く自立したリーダー像へとアップデートされています。
さらに、サラサ・ランドのおてんば姫であるデイジー、宇宙の彼方から星の子たちを見守る謎多き美女ロゼッタ、恐竜のヨッシー、キノコ王国の忠臣キノピオ、そしてマリオのライバルとして強烈なエゴを放つワリオとワルイージなど、主要陣の顔ぶれは実に多彩です。彼らが織りなす関係性は、単純な善悪にとどまらない奥行きを備えています。