購入時には数万〜数百万円を支払うダイヤモンドですが、セカンダリー(中古買取)市場の実態を知らない消費者は少なくありません。一般的にダイヤ指輪買取相場は、購入価格の10%〜25%程度が平均値です。この落差の背景には、小売価格に含まれる流通マージン、プラチナやゴールドの地金重量価値、そしてダイヤモンド単体の国際相場(ラパポート価格)に基づくシビアな査定基準が存在します。
買取時や資産価値の担保において決定打となるのが「鑑定書」の信頼性です。ここで注意すべきは、ダイヤ指輪鑑定書見方における発行機関の格差です。宝石鑑別団体協議会(AGL)に加盟する国内主要機関(中央宝石研究所・CGLなど)や、世界基準であるGIA(米国宝石学会)の発行した鑑定書(グレーディングレポート)であれば、国際市場に直結した正確な査定が行われます。
しかし、一部の量販ブランドやネット通販で発行される独自の「自社鑑別カード」やマイナー機関の書類は、グレーディングが甘く設定されている場合があり、二次流通市場では記載通りの評価がつかないトラブルが散見されます。「鑑別書(鉱物の種類を特定するもの)」と「鑑定書(4Cの品質を証明するもの)」は根本的に異なる点も、見落としてはならない重要事項です。