リニューアル前後で最も大きく変化したのは、主人公シンドバッドの人間性と旅の目的そのものです。旧作「セブンヴォヤッジ」におけるシンドバッドは、富と名声を求めて未知の海へと乗り出し、行く手を阻む異形の怪物を力でねじ伏せながら財宝を持ち帰るという、古典的なアラビアンナイトの英雄像そのままに描かれていました。
対照的に、現在の「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」では、シンドバッドの表情は穏やかで親しみやすい青年の姿へと一新されました。旅の動機も「金銀財宝を手に入れること」ではなく、「世界中を巡り、困っている人たちと手を取り合いながら本当の宝物を探すこと」へと完全に書き換えられています。
かつてゲストを恐怖に陥れた単眼の巨人は、悪者たちに閉じ込められていたところをシンドバッドに救い出され、感謝の印として楽器を演奏してくれる心優しい友人へと変化しました。怪鳥ルクのヒナ鳥を泥棒の手から守り、嵐の夜には海の神(サルタン)に祈りを捧げて難を逃れるなど、他者への優しさと敬意によって困難を乗り越えるプロットへの転換が、アトラクション全体の印象を劇的に明るいものへと変貌させました。