検索エンジンで「りんごちゃん」と入力すると、常に上位に関連付けられるのが「男」というワードです。結論から整理すると、りんごちゃんの生物学的・戸籍上の性別は「男性」です。しかし、本人が公の場で一貫して語り続けているスタンスは、既存の男女二元論を軽やかに飛び越えています。
テレビ特番や各種メディアの単独インタビューにおいて、自身の性別を問われたりんごちゃんは、決まって満面の笑みでこう答えています。
「りんごちゃんの性別は、りんごちゃんです」
この言葉は単なるテレビ的なキャラクター付けやお茶濁しではありません。幼少期からフリルやピンク、可愛いぬいぐるみなどに自然と惹かれていた一方で、周囲の目を気にして男の子らしく振る舞おうと葛藤した時期もありました。自分の心に無理を強いる生活を経て、東京のエンターテインメントの現場に身を投じる中で、「誰かが作った枠組みに自分を無理やり当てはめる必要はない」という確固たる信念へと辿り着いたのです。
自著やドキュメンタリー番組の密着でも、りんごちゃんの性自認については「心は乙女であり、女性としての感性を大切にしている」と素直に明かされています。しかし、無理に性転換手術を行って法律上の女性になりたいという切迫した執着ではなく、「可愛い自分、表現者としての自分が心地よければ、男か女かという外側の区別は些細なこと」という柔らかな自己受容が根底にあります。