母の日を巡るコミュニケーションの実態を探るべく、ソーシャルメディア上の投稿やQ&Aサイト(Yahoo!知恵袋、大手コミュニティ掲示板など)に寄せられた母親たちの本音を精査すると、贈り手と受け手の間にある小さくない認識のズレが浮き彫りになります。
特に目立つのは、「良かれと思って書いた言葉が、受け手にとってはプレッシャーや皮肉に感じられた」という事例です。
「息子の嫁から『若々しくてお綺麗なお母様』と書かれたカードが届いたが、年金暮らしの身には若作りを揶揄されているように感じて少し複雑だった」(60代女性・SNS投稿より)
「娘から『昔は厳しくて嫌だったけど、今は感謝してる』と書かれていて、昔の恨み言をまだ引きずっているのかと落ち込んだ」(50代女性・コミュニティ掲示板より)
一方で、母親たちが「宝物としてずっと保管している」と語るメッセージには、共通して「ささやかな日常の肯定」が含まれていました。「お母さんの淹れてくれるお茶が好き」「電話で話すだけで元気が出る」といった、本人が特別に努力していない日常の振る舞いを肯定された瞬間に、深い充足感を覚える人が多いことが取材データから読み取れます。