長年、ポケモンのゲームにおける主人公は「はい / いいえ」以外の言葉をほとんど発しない無口な存在だった。これはプレイヤーが自分自身を重ね合わせやすくするための伝統的な手法だったが、最新作ではその沈黙が破られつつある。感情表現豊かな選択肢や、プレイヤーの過去の行動履歴に基づいたセリフの自動生成が導入されたのだ。
「無口だからこそ感情移入できた」というオールドファンからの反発も一部にはある。しかし、NPCたちが主人公の個性を認識し、それに応じたリアクションを返すことで生まれる没入感は、従来の比ではない。沈黙の美徳から、対話の楽しさへ。この舵切りは極めて挑戦的だ。