器質的な病気がないことが確認できた場合、あるいは日常的なストレスからくる喉のつかえに対しては、漢方薬や生活習慣の見直しが著効を示します。
漢方薬の第一選択「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」
喉の異物感や咽喉頭異常感症に対する標準的な処方として知られるのが半夏厚朴湯です。気分がふさいで喉に何かが引っかかったような感じがあり、時に動悸やめまいを伴う「気滞(きたい)」の状態を改善します。構成生薬である半夏(ハンゲ)や厚朴(コウボク)、蘇葉(ソヨウ)などが、咽喉の筋肉の緊張を緩め、胃腸の働きを整える作用を持ちます。
喉の圧迫感で寝るときが辛い場合の対処法
就寝時に喉の詰まりや息苦しさを強く感じる場合、自律神経が副交感神経へスムーズに切り替わっていないか、横になることで微量の胃酸が逆流している可能性があります。
- 上体をわずかに高くして眠る:枕やマットレスの下にタオルを挟み、頭から胸にかけて10〜15度程度の傾斜をつけると胃酸逆流を防げます。
- 左側を下にして横になる:胃の解剖学的構造上、左側臥位で寝ることで胃内容物が食道へ逆流しにくくなります。
- 就寝前3時間の食事を控える:胃に未消化の食べ物が残った状態で横になることを避けます。
- 腹式呼吸による自律神経の弛緩:息を口から細く長く吐き出し、お腹をへこませる深呼吸を5分間行うことで、過剰な交感神経の緊張を解きほぐします。