ネット上の情報やSNSの投稿を見ていると、「神戸ポートタワーは予約なしでも当日券売り場ですぐ買えた」という記述が散見されます。しかし、この情報を額面通りに受け取って無計画に足を運ぶと、手痛い失敗に見舞われるリスクがあります。ここには現場特有の2つの大きな盲点が存在します。
第1の盲点は、「入場券の在庫」と「屋上デッキ券の在庫」の乖離です。現地の券売機で「入場可能」と表示されていても、それは屋内展望フロアのみの入場を指している場合が多く、最大の目玉である屋上デッキは時間帯別の定員上限に達して「屋上完売」となっているケースが頻発します。「せっかく登ったのに屋上に出られず、ガラス越しの景色しか見られなかった」という利用者の悔恨の声は、まさにこの仕組みの誤認から生じています。
第2の盲点は、気象条件による屋上デッキのクローズ規定です。屋上展望デッキは完全なオープンエア空間であるため、雨天時や風速がおおむね10m/sを超える強風時には、安全確保を理由に予告なく閉鎖されます。屋上閉鎖時には所定の払い戻しや差額調整が行われますが、屋外デッキを目当てに訪れた旅行者にとっては大きな失望となり得ます。訪問当日の風速予報の事前チェックは、ベテラン旅行者の間では常識となりつつあります。
さらに、バリアフリー面での留意点も挙げられます。展望5階から屋上デッキへ上がる最終ルートには専用の屋外階段(約30段程度)が設けられており、車椅子やベビーカーでの直接アクセスには構造上の制限があります。介助の可否やサポート体制については事前に確認しておくことが賢明です。