アンジェラ芽衣のキャリアを語る上で絶対に外せないターニングポイントが、2020年〜2021年に放送された特撮ドラマ『仮面ライダーセイバー』における神代玲花(しんだい れいか)/仮面ライダーサーベラ役の好演です。
玲花は当初、主人公たちと対立する組織「サウザンベース」の冷徹な使者として登場しました。鋭い眼光と一切の妥協を許さない立ち振る舞いで視聴者に強烈な緊迫感を与えた一方、物語が進むにつれて実兄・凌牙に対する深い情愛や、時折見せる純真な一面が露わになり、視聴者の好感度を急上昇させました。
特に特撮史におけるエポックメイキングとなったのが、地上波テレビシリーズにおいて最初から最後までレギュラーとして戦い抜いた女性仮面ライダーというポジションです。煙の能力を操る仮面ライダーサーベラの流麗な殺陣や昆虫モチーフのアーマーデザインは、アンジェラ芽衣の長身でしなやかな体躯と完璧にマッチし、特撮ファンの心を鷲掴みにしました。
東映の制作スタッフ陣が明かした現場の記録によれば、彼女は慣れないアクション練習にも弱音を吐かず、過酷な早朝ロケにも常に真摯に向き合っていたといいます。この『仮面ライダーセイバー』での1年間に及ぶ撮影経験が、彼女の役者としての基礎体力を飛躍的に向上させたことは間違いありません。