作中に登場する死神のなかでも、レムの造形とキャラクター設定には特別な意匠が凝らされています。ファンの間でもたびたび議論の的となるデスノート レム 性別ですが、コミックス第13巻『HOW TO READ 13 - 真相 -』に明記されている通り、公式設定上の性別は正真正銘の「メス」です。死神界における階級を示す死神ランクは「4」と、リュークのランク「6」よりも高位に位置しています。
作画を担当した小畑健氏の証言によると、レムのデザインコンセプトはギリシャ神話に登場する怪物「メデューサ」をイメージソースとして構築されました。リュークが黒を基調とした刺々しいロックテイストであるのに対し、レムは全身が白く、ミイラや骨格標本、あるいは古代の彫像を想起させるしなやかで静謐なシルエットが与えられています。胸元や輪郭にはどこか女性的な柔らかさと不気味さが同居しており、無機質でありながら内面に宿る知性と哀愁を視覚的に表現した傑作デザインといえます。
レム自身は当初「人間て生き物は、実に醜い…」と吐き捨てるなど、人間という種族に対して強い嫌悪感を抱いていました。しかし、愚かで脆い人間を軽蔑していたはずの彼女が、たった一人の少女のために自らを投げ打つ皮肉な運命を辿ることになります。