現地を訪れた登山者やコミュニティの生の声を集約すると、御殿場ルートの厳しさと魅力が明確に浮かび上がってきます。
「五合目を出発してから七合目の山小屋が見えるまで、遮るもののない広大な砂礫が延々と続き、精神的に心が折れそうになった」「自動販売機や水場が途中に全くないため、水分2.5リットル以上を背負って登る必要があり荷物が重くなった」といった体験談が多数寄せられています。水場やトイレ情報に関して、御殿場ルートは新五合目を出ると標高3,030mの七合目(日の出館・わらじ館など)までトイレが存在しない区間が続きます。携帯トイレの持参は単なる推奨ではなく、実質的な必須装備です。
さらに山小屋の予約状況も過酷さを左右します。吉田ルート等に比べて山小屋の絶対数が極めて少ないため、夏山最盛期の週末予約は受付開始と同時に満室となる傾向が続いています。静岡県側の規制強化により、夜間通行(弾丸登山)を防止するゲート管理が実施されているため、「予約が取れなかったから夜通し登る」という選択肢は通用しません。山小屋の事前予約が取れていない状態での入山は厳禁です。