長年にわたりグループのシンボルであった自社ビルをなぜ手放すに至ったのか。ネット上では様々な憶測が飛び交いましたが、SME六番町ビル 売却 理由の核心は、ソニーグループ全体の事業構造変革とワークプレイス戦略の刷新にあります。
当時、ソニーミュージックグループは六番町ビルを中心に、乃木坂のSME乃木坂ビル(現・ジャニーズ事務所関連施設などを経て利用)、白金台、原宿など都内複数拠点に子会社やレーベル、マネジメント機能が分散していました。アニメ事業を牽引するアニプレックスや、ソニー・ミュージックレーベルズ、ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)といったグループ各社が異なる拠点で活動していたため、意思決定の迅速化や部門間コラボレーションにおいて物理的な距離がボトルネックとなっていたのです。
そこで、ソニーミュージック 移転先として選ばれたのが、港区赤坂に位置する「東京ミッドタウン・タワー」でした。2019年から2020年にかけてグループ中核企業の本社機能が一元集約され、現在ではこの新拠点がソニーミュージックエンタテインメント 本社として稼働しています。自社保有不動産の管理コストをスリム化し、急拡大するアニメ・ゲーム・配信事業などのデジタルエンタメ領域に対応できる柔軟なオフィス環境へと舵を切った戦略的決断でした。