同店のアイデンティティの中核にあるのが、店名にも掲げられている「アスーレス(青)」のトウモロコシです。古代マヤ・アステカ文明から受け継がれてきた「ニシュタマリゼーション(アルカリ処理)」の工程を毎朝店内で実施。石臼で挽きたてのマサ(生地)を、ゲストの目の前で一枚ずつ丁寧にプレスし、高温の鉄板で焼き上げます。
焼き立てのトルティーヤが放つ芳醇な香ばしさと、ふんわりと膨らむ水分保持力は、市販のコーンフラワーや既製品のシェルとは別次元の食体験を生み出します。現在提供されている「タコスおまかせコース」では、前菜からデザートに至るまで、トウモロコシの多様な表情と日本の四季折々の食材が見事に調和しています。
ロスタコスアスーレスのコース内容は、季節ごとに細かくアップデートされます。例えば、金目鯛の炭火焼きにアボカドとサルサヴェルデを合わせた一皿や、低温調理した鴨肉に深みのあるモーレ(特製ソース)を添えたタコスなど、一皿ごとに計算し尽くされた温度差とテクスチャーが楽しめます。